男「もう別れようぜ」女「そうしよ」　キティ「ﾊﾛｰｷﾃｨｰｺﾝﾆﾁﾊｰ」ﾃﾞｷﾀﾃﾉﾎﾟｯﾌﾟｺｰﾝﾊｲｶｶﾞｰ?

女「なによ、そっちこそ！」

男「……俺たち、もう限界みたいだな。別れようぜ」

女「うん、そうしよ……もうあんたみたいな男は懲り懲りだわ」

キティ「ﾊﾛｰｷﾃｨｰｺﾝﾆﾁﾊｰ」

ﾃﾞｷﾀﾃﾉﾎﾟｯﾌﾟｺｰﾝﾊｲｶｶﾞｰ?

女「なんでキティちゃんがこんなところに？」

キティ「ｷﾃｨﾊﾐﾝﾅﾉﾆﾝｷﾓﾉｰ」ﾃﾞｷﾀﾃﾉﾎﾟｯﾌﾟｺｰﾝﾊｲｶｶﾞｰ?

男「いや……今はポップコーンなんて食う気分じゃないから」

女「あっち行っててくれる？」

キティ「ﾜﾝﾊﾟｸｲｼﾞﾜﾙｵｺﾘﾝﾎﾞｰﾓｰ」

男「いや、だから……」

女「話聞いてる？」

男「……」

女「……」

キティ「ﾂﾗﾚﾃﾔｻｼｸﾅｰﾁｬｳﾅｰ…ｱｯ!!!」

男「ポップコーン食べて……仲直りしよっか」

女「うんっ！」

青年「や、やめて下さい……！」

キティ「ﾊﾛｰｷﾃｨｰｺﾝﾆﾁﾊｰ」ﾃﾞｷﾀﾃﾉﾎﾟｯﾌﾟｺｰﾝﾊｲｶｶﾞｰ?

不良「！？」

青年「！？」

不良「あ！？　あっち行ってろクソが！」

青年「なんでこんなところにキティちゃんが……」

キティ「ﾜﾝﾊﾟｸｲｼﾞﾜﾙｵｺﾘﾝﾎﾞｰﾓｰ」

不良「俺のことか、コラァ！」ﾋﾞｷﾋﾞｷｯ

青年「キティちゃん、この人をあんまり怒らせない方が……」

不良「……」

青年「……」

キティ「ﾂﾗﾚﾃﾔｻｼｸﾅｰﾁｬｳﾅｰ…ｱｯ!!!」

不良「へっ、ポップコーンでも食うか！」

青年「僕におごらせて下さい！」

不良「いや……俺におごらせてくれ！」

店員「決まりなんだからしょうがないでしょうが！　ガタガタ抜かすな！」

キティ「ﾊﾛｰｷﾃｨｰｺﾝﾆﾁﾊｰ」ﾃﾞｷﾀﾃﾉﾎﾟｯﾌﾟｺｰﾝﾊｲｶｶﾞｰ?

老人「なんじゃこやつは！？」

店員「キティちゃんだ……」

キティ「ｷﾃｨﾊﾐﾝﾅﾉﾆﾝｷﾓﾉｰ」ﾃﾞｷﾀﾃﾉﾎﾟｯﾌﾟｺｰﾝﾊｲｶｶﾞｰ?

キティ「ﾜﾝﾊﾟｸｲｼﾞﾜﾙｵｺﾘﾝﾎﾞｰﾓｰ」

老人「……」

店員「……」

キティ「ﾂﾗﾚﾃﾔｻｼｸﾅｰﾁｬｳﾅｰ…ｱｯ!!!」

老人「すまんかった……お詫びにポップコーンを買ってあげよう」

店員「ありがとう、おじいちゃん！」

講師「ライバルは蹴落とせ！　落伍者になりたくなかったら、どんなことしても志望校に合格しろ！」

受験生「オーッ！！！」

キティ「ﾊﾛｰｷﾃｨｰｺﾝﾆﾁﾊｰ」ﾃﾞｷﾀﾃﾉﾎﾟｯﾌﾟｺｰﾝﾊｲｶｶﾞｰ?

講師「誰だお前は！」

受験生「勉強の邪魔をするな！」

キティ「ｷﾃｨﾊﾐﾝﾅﾉﾆﾝｷﾓﾉｰ」ﾃﾞｷﾀﾃﾉﾎﾟｯﾌﾟｺｰﾝﾊｲｶｶﾞｰ?

キティ「ﾜﾝﾊﾟｸｲｼﾞﾜﾙｵｺﾘﾝﾎﾞｰﾓｰ」

講師「……」

受験生「……」

キティ「ﾂﾗﾚﾃﾔｻｼｸﾅｰﾁｬｳﾅｰ…ｱｯ!!!」

講師「よし、授業は中断してポップコーンを食べよう！」

受験生「はいっ！」

部下「……しかし、私は課長の指示通りにしました！」

課長「なんだと！？　私に口答えする気かね！」

部下「いくら上司だからって、こんな理不尽がまかり通っていいはずがない！」

キティ「ﾊﾛｰｷﾃｨｰｺﾝﾆﾁﾊｰ」ﾃﾞｷﾀﾃﾉﾎﾟｯﾌﾟｺｰﾝﾊｲｶｶﾞｰ?

キティ「ｷﾃｨﾊﾐﾝﾅﾉﾆﾝｷﾓﾉｰ」ﾃﾞｷﾀﾃﾉﾎﾟｯﾌﾟｺｰﾝﾊｲｶｶﾞｰ?

課長「む！？」

部下「なんでこんなところにキティちゃんが！？」

キティ「ﾔｻｼｲｷﾃｨﾄｲｨｰｼｮﾅﾗｰ」

課長「……」

部下「……」

キティ「ﾂﾗﾚﾃﾔｻｼｸﾅｰﾁｬｳﾅｰ…ｱｯ!!!」

課長「……私が悪かった」

部下「いえ、私の方こそ……」

課長「今夜はポップコーンでパーッとやろう！」

ピッチャー「手が滑ったんだよ」

実況『これは乱闘が起きそうであります！』

解説『お互い落ち着いて欲しいものですねえ』

キティ「ﾊﾛｰｷﾃｨｰｺﾝﾆﾁﾊｰ」ﾃﾞｷﾀﾃﾉﾎﾟｯﾌﾟｺｰﾝﾊｲｶｶﾞｰ?

バッター「！？」

ピッチャー「！？」

実況『おっと、ここでキティちゃんがグラウンドに乱入であります！』

キティ「ﾜﾝﾊﾟｸｲｼﾞﾜﾙｵｺﾘﾝﾎﾞｰﾓｰ」

キティ「ﾔｻｼｲｷﾃｨﾄｲｨｰｼｮﾅﾗｰ」

キティ「ﾂﾗﾚﾃﾔｻｼｸﾅｰﾁｬｳﾅｰ…ｱｯ!!!」

バッター「危険球ぐらいで怒ってすまなかった……」

ピッチャー「いや俺の方こそ……コントロールが悪くて……」

実況『試合終了！　今日の試合は引き分けでぇっす！』

解説『ポップコーン食べて帰りましょうか』

アサシン「面白い……君とは決着をつけねばならぬと思っていた」

殺し屋「このコインが地面に落ちたら合図だ」

アサシン「よかろう」

キティ「ﾊﾛｰｷﾃｨｰｺﾝﾆﾁﾊｰ」ﾃﾞｷﾀﾃﾉﾎﾟｯﾌﾟｺｰﾝﾊｲｶｶﾞｰ?

殺し屋「うおっ！？」

アサシン「猫……！？」

キティ「ｷﾃｨﾊﾐﾝﾅﾉﾆﾝｷﾓﾉｰ」ﾃﾞｷﾀﾃﾉﾎﾟｯﾌﾟｺｰﾝﾊｲｶｶﾞｰ?

キティ「ﾜﾝﾊﾟｸｲｼﾞﾜﾙｵｺﾘﾝﾎﾞｰﾓｰ」ｷﾝｯ ｷﾝｯ

殺し屋「弾かれた！？」

アサシン「拳銃が効かないだと！？」

キティ「ﾔｻｼｲｷﾃｨﾄｲｨｰｼｮﾅﾗｰ」

殺し屋「……」

アサシン「……」

殺し屋「……武器は捨てるぜ」ﾎﾟｲｯ

アサシン「私もだ」ﾎﾟｲｯ

殺し屋「ポップコーンなんて食べるの何年ぶりかな」ｻｸｻｸ

アサシン「子供の頃以来だ……」ｻｸｻｸ

殺し屋「うまい！」

アサシン「おいしい！」

ライバル議員「させるかぁーっ！！！」

キティ「ﾊﾛｰｷﾃｨｰｺﾝﾆﾁﾊｰ」ﾃﾞｷﾀﾃﾉﾎﾟｯﾌﾟｺｰﾝﾊｲｶｶﾞｰ?

キティ「ｷﾃｨﾊﾐﾝﾅﾉﾆﾝｷﾓﾉｰ」ﾃﾞｷﾀﾃﾉﾎﾟｯﾌﾟｺｰﾝﾊｲｶｶﾞｰ?

キティ「ﾜﾝﾊﾟｸｲｼﾞﾜﾙｵｺﾘﾝﾎﾞｰﾓｰ」

キティ「ﾔｻｼｲｷﾃｨﾄｲｨｰｼｮﾅﾗｰ」

議員「……」

ライバル議員「……」

議員「ケンカはやめよう！」

ライバル議員「そうしよう！」

議員「そうだ！　みんなポップコーンを食べよう法案を成立させないか！？」

ライバル議員「そりゃあいい！　きっとみんな喜ぶぞ！」

キティ「ﾊﾛｰｷﾃｨｰｺﾝﾆﾁﾊｰ」ﾃﾞｷﾀﾃﾉﾎﾟｯﾌﾟｺｰﾝﾊｲｶｶﾞｰ?

キティ「ｷﾃｨﾊﾐﾝﾅﾉﾆﾝｷﾓﾉｰ」ﾃﾞｷﾀﾃﾉﾎﾟｯﾌﾟｺｰﾝﾊｲｶｶﾞｰ?

キティ「ﾜﾝﾊﾟｸｲｼﾞﾜﾙｵｺﾘﾝﾎﾞｰﾓｰ」

キティ「ﾔｻｼｲｷﾃｨﾄｲｨｰｼｮﾅﾗｰ」

キティ「ﾂﾗﾚﾃﾔｻｼｸﾅｰﾁｬｳﾅｰ…ｱｯ!!!」

テロリスト「フッ、自爆したらポップコーン食えなくなっちまうもんな……」

首領「来いっ、ヒーロー！」

キティ「ﾊﾛｰｷﾃｨｰｺﾝﾆﾁﾊｰ」ﾃﾞｷﾀﾃﾉﾎﾟｯﾌﾟｺｰﾝﾊｲｶｶﾞｰ?

ヒーロー「なんだね、君は？」

首領「危ないからあっちに行ってなさい」

キティ「ｷﾃｨﾊﾐﾝﾅﾉﾆﾝｷﾓﾉｰ」ﾃﾞｷﾀﾃﾉﾎﾟｯﾌﾟｺｰﾝﾊｲｶｶﾞｰ?

キティ「ﾜﾝﾊﾟｸｲｼﾞﾜﾙｵｺﾘﾝﾎﾞｰﾓｰ」

キティ「ﾔｻｼｲｷﾃｨﾄｲｨｰｼｮﾅﾗｰ」

ヒーロー「……」

首領「……」

ヒーロー「悪の首領よ……仲良くしよう」

首領「うん……」ﾎﾟｯ…

ヒーロー「き、君はまさか女！？」

首領「うん、実はそうなの」

首領「二人で映画でも行かない？　ポップコーンでも食べながら、ね」

独裁者「このスイッチを押せば、核ミサイルで周辺諸国は火の海になる……」

キティ「ﾊﾛｰｷﾃｨｰｺﾝﾆﾁﾊｰ」ﾃﾞｷﾀﾃﾉﾎﾟｯﾌﾟｺｰﾝﾊｲｶｶﾞｰ?

独裁者「誰だ貴様は！？　どうやってここに入った！？」

キティ「ｷﾃｨﾊﾐﾝﾅﾉﾆﾝｷﾓﾉｰ」ﾃﾞｷﾀﾃﾉﾎﾟｯﾌﾟｺｰﾝﾊｲｶｶﾞｰ?

独裁者「人気者だと！？　私だって人気者だ！」

独裁者（いや……私は本当に人気者なのか……！？）

独裁者（ただ恐怖で人々を縛り付けてるだけに過ぎないのではないか……！？）

キティ「ﾔｻｼｲｷﾃｨﾄｲｨｰｼｮﾅﾗｰ」

独裁者「……」

キティ「ﾂﾗﾚﾃﾔｻｼｸﾅｰﾁｬｳﾅｰ…ｱｯ!!!」

独裁者「よぉっし！　核ミサイルは全部廃棄して、ポップコーン食べようっと！」

宇宙人B「我々ノ科学力ナラバ一日デ滅ボセル」

キティ「ﾊﾛｰｷﾃｨｰｺﾝﾆﾁﾊｰ」ﾃﾞｷﾀﾃﾉﾎﾟｯﾌﾟｺｰﾝﾊｲｶｶﾞｰ?

宇宙人A「ナンダコイツ！？」

宇宙人B「破壊シテヤル！」ﾊﾞｼｭｯ

ｽﾞｶﾞｧｧｧｧｧｧﾝ!!!

キティ「ｷﾃｨﾊﾐﾝﾅﾉﾆﾝｷﾓﾉｰ」ﾃﾞｷﾀﾃﾉﾎﾟｯﾌﾟｺｰﾝﾊｲｶｶﾞｰ?

宇宙人AB「エエエエエエエエエエ！？」

キティ「ﾔｻｼｲｷﾃｨﾄｲｨｰｼｮﾅﾗｰ」

宇宙人AB「……」

キティ「ﾂﾗﾚﾃﾔｻｼｸﾅｰﾁｬｳﾅｰ…ｱｯ!!!」

宇宙人A「地球侵略ハヤメヨウ」

宇宙人B「アア、ソノ代ワリオ土産ニポップコーンヲ買ッテ行コウ」

サンリオ社員「おお、お帰り」

キティ「ｷﾃｨﾊﾐﾝﾅﾉﾆﾝｷﾓﾉｰ」ﾃﾞｷﾀﾃﾉﾎﾟｯﾌﾟｺｰﾝﾊｲｶｶﾞｰ?

サンリオ社員「どこ行ってたんだ？」

キティ「ﾜﾝﾊﾟｸｲｼﾞﾜﾙｵｺﾘﾝﾎﾞｰﾓｰ」

キティ「ﾔｻｼｲｷﾃｨﾄｲｨｰｼｮﾅﾗｰ」

キティ「ﾂﾗﾚﾃﾔｻｼｸﾅｰﾁｬｳﾅｰ…ｱｯ!!!」

サンリオ社員「悪いけど、ポップコーンなら買わないよ」

キティ「ｱｧｧ…」

サンリオ社員「そんな顔してもダメだっての」

キティ「！」ﾋﾟｸｯ

マイメロディ「ｱｧｧｧｧ!!?」

キティ「ｱｧｧｧｧ!!?」

サンリオ社員（あーあ……あの二人は相変わらず仲が悪いな。もう少し優しくなれないものか）

サンリオ社員（なぜか今、世界が平和になりつつあるらしいけど、うちはいつも通りだな）

—おわり—