情熱大陸　無職・ゆうすけ（27）

「トピ、、スレッドって言うんですけど、今はニュースや時事ネタのスレッドを読んでます」

「それ言いますか」

「無職なのにっていうか、無職だから、だと思うんですよ」

「ニュースについて他人と発言を交わすことで、社会との繋がりを持ってたいんです」

「はいｗｗｗｗｗ」

「自己中心的なんですかねｗ」

「めんどくさいので、牛乳で流し込みます」

「朝は基本納豆か卵ですね」

「作る時間勿体無いんで」

そう言ってるうちに既に食事を食べ終わっていた

まるで多忙なサラリーマンのようだ

「はいｗ」

「漫画も映画も」

「最近は全部これ」

「なかったらニートやってられないですｗ」

「娯楽はPC一つで済んじゃいますから」

「例えば映画を見た感想も、」

「インターネットで他の人と話せますから」

「人間関係も補完できてしまうんですよ」

「インターネットって」

「んーー寂しさは、、ないです」

「寂しさはないですけど、」

「無職やってると人の目は気になりますよね･･･」

「こればかりは」

「インターネットじゃどうにもならないｗ」

”国民の義務”　この取材でそんな言葉が聞けるとは思っていなかった

「当たり前ですよｗ」

「同窓会も呼ばれないですし」

「2年前まで働いてて」

「パン工場で」

「その貯金があと120万くらい」

「家賃もないし、お金使わないんで」

「結構持ってます」

「人間関係」

「は楽だったんです。工場だから」

「やっぱコンプレックス」

「大学受験失敗しちゃって」

「２ちゃんとか見始めたのその頃なんですけど」

「すごいバカにされてるんですよ」

「ぼくの入ったとこ」

「プライドは一人前だからｗ」

「学歴コンプレックスなっちゃってｗ」

「会社入っても、吹っ切れなくて」

「ですね」

「ふふっ」

「かわいいですねｗ」

ゆうすけがこの取材で本当の笑顔を見せてくれたのは初めてかもしれない

「ｗｗｗｗｗｗｗｗ」

「絶対会いたくないｗｗｗ」

「散歩に」

「昼間はご近所さんに見られちゃうのでｗ」

「まだ新聞配達も始まってないですし」

この時間だけは本当にリラックスできる時間なのだ、とゆうすけは言う

平日深夜、普通の社会人ならば寝ている時間

社会から取り残された彼が負い目を感じることなく歩ける時間

「ｗｗｗｗｗｗｗｗ」

「あの」

「FXで、」

「貯金全部溶かしちゃってｗ」

「というか」

「マイナス30万･･･ｗ」

ニートは特別な存在ではない

我々はそのことを改めて実感した

　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　～おわり～